Interview
インタビュー

2026.04.20

「白だけで、無限の答えがある。」
中東で評価された一反の生地ができるまで

#商品開発

Profile

2020年 入社(新卒)
商品開発推進部技術課 所属 【美川駐在】主任
工学部 物質生命化学科 化学工学専攻卒業(愛知県出身)

※現在の所属部署とは異なります。

入社した理由を教えてください。

大学時代に服に興味を持ち、アパレルでアルバイトをしていたときに繊維業界に興味を持ちました。繊維業界は川をイメージして、上から糸など素材を作る会社(川上)・原料から製品を作る会社(川中)・製品を消費者へ販売する会社(川下)と流れるように役割が分かれています。

学生時代のアルバイトは川下の部分である販売や接客の仕事でした。社会人での仕事では、川下の仕事よりは、工学部で学んだことを活かした仕事をしたいと考えていました。川上の糸などの素材を作る企業からは完成した製品をイメージしにくかったので、川中の生地を扱って製品を作る会社に絞って就職活動をしました。化学繊維に強い企業は北陸に多く、その中で小松マテーレとご縁がありました。

繊維業界を志望したい場合、分野の違う理系や文系出身でも大丈夫でしょうか?

私は理系の学部で、大学在学中に繊維についても興味があり、基礎知識を学ぶ授業を履修したので繊維についての基礎知識はありました。繊維のことを知っている点では自信になりますが、就職に有利かどうかはあまり関係ないと思います。社員の中には理系出身でも情報工学や物理、生物などを学んでいた方もいますし、なかには文系出身で技術職として入社した社員もいます。

入社してから繊維について勉強を始めても遅くはありません。社会に出ると学生時代の専門分野とは異なる新しいスキルを学ぶ場面はたくさんあります。ですので、入社前に知識がない学生さんが就職活動で不利になることはありません。もしも、繊維業界にチャレンジしたいと考えているなら、チャンスは十分にあります。知識や経験よりも、興味があるかどうかが重要だと思います。

入社してからどんなキャリアを経験しましたか?

小松マテーレ入社後、約半年間の新入社員研修を経て美川製造部へ配属になりました。最初は染色係という職場で機械オペレーターとして染色を担当していました。その時に、機械の操作方法や染色について実践的に学びました。その後、商品開発推進部技術課へ異動し、現在は中東地域の民族衣装の生地をメインに加工する工場の商品開発担当として勤務しています。

技術課の仕事って?

技術課の仕事というと、私も最初はイメージがつきませんでした。商品開発というとフラスコに薬品を混ぜるような風景を想像しがちですが、全く違います。技術課はお客様との打ち合わせを重ねながら、生地を加工してお客様が求める生地の試作サンプル(試験反:しけんたん)を仕上げることが主な仕事です。お客様が納得のいく生地を仕上げるために何度も試行錯誤を重ねることもあります。

試験反(しけんたん)とは?

試験反とは、新しい素材の開発やお客様から今の生地の加工内容を変更したいという要望に応じて、工場の機械を使って試しに作る生地のことです。生地を量産する場合は大量に加工しますが、試験反は少量の生地を加工します。工場にはさまざまな種類の機械があり、加工内容によって機械を使い分けます。生地を仕上げるためにはいくつかの機械に通さなくてはいけないので、加工工程の組み立てにも頭をひねります。技術課では多数の試験反を抱えているので、進捗を管理しながら段取りよく試作をすすめていく必要があります。仕上がった試験反は品質検査をした後に、品位や生地の特徴などのコメントを添えてお客様にサンプルとして納品します。

工場とは、新しい生地を作る際に機械に負荷がかかっていないか、不具合がないかなどの確認をし、使う機械の変更や見直しを行い納得のいく試験反が仕上がるまで試行錯誤を繰り返します。どのような手順でどの機械を使って加工するか、加工時の温度・速度の設定、使用する染料・薬品の処方などを検討していきます。仕上がった試験反を評価し、コメントを添えてお客様に納品します。お客様にはサンプル素材の風合いや色味、機能性などを確認いただき、評価していただければ晴れて量産受注につながります。

小松マテーレに入社してから自分が成長したと感じるところは?

業務の中で、さまざまな人と関わるのでコミュニケーション能力がアップしました。私たち技術課では、量産加工に使っている工場の機械を使って試験反(しけんたん)を作っています。ですので、量産品を加工している合間に機械オペレーターに試験反の加工に協力してもらう必要があります。現場とのコミュニケーションがうまく取れていると、どうしてもお願いしたいときに融通をきかせてくれます。普段から現場社員と会話をして、関係を築いておくことは大切だと感じます。 メーカーとしては、納期や品質に問題なく量産品を仕上げて出荷することが大事な仕事です。そのためには、工場で働いている方と一緒に生地を作っていくという気持ちを常に持っています。営業からもお客様のニーズや市場の動きを共有してもらうなど密なやりとりをしています。

お客様とコンタクトを取ることもありますか?

はい!お客様と連絡を取り合うことも多いですね。技術課はお客様からいただいたオーダーをしっかりと仕上げることが大切です。お客様と直接やりとりをして、何回も打ち合わせを重ね、本当に求めている商品を仕上げていると自負しています。特に新しい生地の開発の際には、工場の機械や加工技術を把握している私たちが窓口となり、お客様と打ち合わせを行います。

現在の仕事でやりがいを感じる点は?

携わっている中東地域の民族衣装の生地は白を基調としています。白い布でも何通りもの白色があり、お客様の希望に合う色と風合いを素材で表現していくことに生地の奥深さを感じます。
初めはそれぞれの白い生地にどのような違いがあるのかもわかりませんでしたが、白い生地だけでも色×風合いの組み合わせで無限大のバリエーションがあるので、実際に自分で触ってみたり、風合いを上司に確認してもらったり、経験を積んだりすることで視覚や感覚を磨き、開発に活かしています。 中東へ出張にいった際、現地の方から「いい風合いだね」と自分が細かく調整を重ねた生地を直接評価していただいたときは、嬉しかったですね。

中東地域の民族衣装でもトレンドってあるのでしょうか?

もちろん、あります。地域によって民族衣装のデザインが違います。また、風合いや素材、カラーにこだわりが強く、風合いのソフト・ハードの好みも国や地域によって様々です。そういったトレンドを押さえて商品開発に取り組むことも、とても面白いです。

今後のキャリア展望について教えてください!

現在、中東向け民族衣装用の生地は日本製のものが人気なのですが、中国をはじめとする諸外国の技術も追いついてきています。民族衣装の分野に限らず海外の企業と競争する中、小松マテーレは高付加価値の商品を開発していくことを重要視しています。今後の目標は、小松マテーレで所有する機械設備や得意とする加工についての知識をさらに深め、柔軟な商品開発ができる技術者を目指すことです!

小松マテーレを就職先に考えている方へのメッセージはありますか?

小松マテーレは社員のやりたいことを尊重してくれる会社だと思います。自分からやりたいことを発信できる人や、新しいことを学ぶ意欲、型にはまらない柔軟性を持っている人には向いていると思います。積極的に説明会に参加して社員から話を聞いてみてくださいね!応援しています!

一覧ページへ ー

ENTRY募集要項