就職活動はどのように進めていましたか?
まずは業界を絞らずに気になる会社の説明会に行きながら「こういう業界もあるのか」と就職活動を通じて業界や会社のことを少しずつ学んでいきましたね。自分の中ではファッションに興味があったので、出版業界やアパレル業界なども見ていました。その中で、小松マテーレに出会ったんです。
小松マテーレに感じた魅力は、自社工場でものづくりをしていること。グローバルな市場で自社製品を提供し、海外との取引も活発なところに、自分の英語力を活かせるフィールドがあると感じました。幼少期に海外で暮らした経験があるので、英語を使って仕事をしたい気持ちがありましたね。
営業を志望されたのはどうしてですか。
小松マテーレで海外と接点を持つ仕事となると、営業部門がメインなので、事務職などのバックオフィスよりは、海外のお客様と接点が持てる営業部門の方が面白いかなと思って営業で応募しました。
私は英語力をアピールして海外営業部門を希望しましたが、海外留学経験がない同期が初期配属で一緒の部門に配属されたので、海外留学経験や国内営業経験がなくてもチャレンジできると思います。
入社してからどんなキャリアについて教えてください。
小松マテーレの営業は東京と大阪、本社の3拠点に分かれて勤務しています。私は入社から8年間大阪で勤務し、今は転勤を経て東京の青山ショールームで仕事をしています。
1年目は営業部門のイタリア向けの販売チームに配属になり、それから一貫して海外営業を担当しています。最初は仕事の流れを理解するために営業アシスタントとして経験を積むことからスタート。お客様からオーダーを受けて、製造部に加工指図を渡したり、染色の試験を依頼したりするなどの細々とした事務仕事や、先輩の営業担当についてお客様への対応を見聞きし理解を深めるなどして、営業の基礎固めをしていきました。
商品の知識や当社の加工技術についても直属の先輩からマンツーマンで仕事を教えていただき、徐々にアシスタントから営業活動へシフト。基本的には営業ごとに担当する取引先が分かれています。私はこれまでに何度か担当するお客様が変更となり、ファッション→資材→スポーツとさまざまな領域を担当してきましたが、お客様の分野によって要望も変化するので、その分学びの幅も広がりました。
海外向けの営業は、海外での展示会とお客様への個別訪問を主軸に海外出張のスケジュールを組んでいきます。海外出張があると時差が伴うので、日本にいる社員とタイムリーに連絡が取れないことにもどかしさを感じることもありますが、お客様から直接、当社の製品や技術にフィードバックをもらえる貴重な機会です。
営業の仕事について教えてください。
お客様からいただいたオーダーを工場に渡し、加工を無事に完了させて、商品としてお客様に確実に出荷していくことが、営業担当としてお客様に対する責任になります。取引先や売り上げの大小に関わらず、責任感を持って取り組む必要があります。また、工場に対しても責任があると思っています。工場は営業が立てた年次予算を参考に稼働計画を立てるので、関係は深いです。さらに受注量によって工場の人員や使用する機械の数も変わってくるので、数量が大きくなればなるほどプレッシャーを感じます。
営業の役割の一つに、受注をいただくための提案活動があります。1年ほど先の受注を見越して、前倒しで動くことがカギを握ります。例えばお客様に○月に新規で素材を採用してもらうためには、いつまでに新しい商品を見せるか、いつまでに開発品を仕込んでおくかを逆算して動きます。さらに、1年後に量産へとつなげていくためには、今から量産に必要な原料を調達するなど、関係部署にまめに働きかけることも忘れません。
職場の雰囲気はどうですか?
小松マテーレは、みんなで問題を解決しようと協力する雰囲気がありますね。上司とも距離が近く、本社にいる各部署のメンバーと相談しやすい環境だと感じます。
営業の毎日はハプニングの連続でもあります。加工が上手くいかない、イメージした色に仕上がっていない、納期が間に合わないなど、さまざまなトラブルが発生します。ときには、自分の力ではどうしようもできないことも。そうしたトラブルはお客様からのクレームにつながることもありますが、失敗しても周囲が助けてくれるので、本当に心強いです。
製造部や技術チームと仕事をする上で心がけていることは何ですか?
営業は社内の各部署と日々関わり合いながら仕事をします。製造部や貿易アシスタントとの連動は日々欠かせませんが、場合によっては研究開発部門や販売促進部門の社員とのやりとりも必要になります。お客様が海外にいらっしゃることもあり、営業以外の社員は、直接お客様に会う機会が限られています。どんなお客様で何を求めているかを伝え、この品番だけ欲しいという簡素なやり取りにならないよう具体的に話をしています。
また、技術的な説明はお客様に対して技術担当者から直接説明してもらう方がスムーズなときもあるので、海外の展示会に技術職に同行してもらうこともあります。部門問わず社内の各部署と接点が多いのは営業ならではかもしれませんね。
一番達成感を感じたことは何ですか?
フランスの大きな展示会に当社が出展する際に、展示する商品サンプルの管理担当を経験したときですね。展示会の準備として、膨大な数のサンプルを数カ月かけて製作しなくてはなりませんでした。サンプルの種類や数量のアレンジ、納期管理をし、出展に間に合うようにサンプルを仕上げます。
また、営業部門、製造部の担当者、販売促進部の担当者など各所と連動しながら段取りを進めなくてはいけないので、自然と他の部署との関係を深めていくことに。責任ある仕事であり、社内のいろいろな人と協力して一つの形にするという意味では、仕事の糧となるいい経験になりました。
仕事の難しさと面白さは何ですか?
世界にはいろいろな文化や考え方があります。その中でも“made in Japan”を評価していただき、商品が採用されるプロセスに携われる点にやりがいを感じます。繊維であれば、原料と加工の組み合わせで柔軟に商品を開発できるので、お客様に「日本製はいいね」さらには「小松マテーレの商品がいいね」と喜んでいただける商品をひとつでも多く生み出せたらいいですね。
海外のブランドはデザイナーの方の好みや意向によって、どんなに努力して形にした製品でも不採用になることがあります。そんなときは、お客様にフィードバックいただき、社内に持ち帰って反映させて、もう1回提案するというPDCAサイクルを地道に回しています。お客様との関係性を強いものにして、信頼してもらうことが大切です。それがこの仕事の面白みであり、難しいところでもあります。
小松マテーレを就職先に考えている方へのメッセージはありますか?
就職活動を始めたばかりの学生さんは、私のように業界を最初から絞らずに興味のある会社説明会に参加しながら、業界を絞っていくのもありだと思います。就職活動中の学生には、みんな優しく教えてくれるので、その機会を逃さないよう、悔いを残すことがないようにしてくださいね。
もしも、ファッションやアパレルの分野、繊維業界に少しでも興味が湧いてきているのであれば、服の原料である素材づくりに興味があるのか、素材や服を売ることがしたいのか、自分がファッションに関して興味ある部分はどんなところか、しっかり見極めると、アプローチする企業が見えてきます。
服が好きというだけでなく、純粋に素材がどうやってできるか、そのプロセスに興味を持てたら小松マテーレで楽しく前向きに仕事ができると思います。また、常に流行に左右される業界です。市場の動向をいち早くキャッチして、前向きに仕事ができる人や、日々変化する流行を面白いと感じられる人は合うのではないでしょうか。限りある時間を有効に使って、自分が一番納得できる場所を見つけてください。