Interview
インタビュー

2026.04.20

小松マテーレを縁の下で支えるエンジニアリング部
~環境保全を踏まえた設備管理~

#エンジニアリング

Profile

2023年 入社(新卒)
エンジニアリング部エネルギー管理G
生産システム科学部生産機械システムコース(石川県出身)

※現在の所属部署とは異なります。

入社した理由を教えてください。

生まれも育ちも小松ということもあり、就職先は地元企業を中心に探しました。小松マテーレを知ったのは、大学で開催していた説明会に参加したときです。繊維の染色加工をしている会社だとはわかってはいましたが、技術職の中でも設備エンジニアの募集に目が留まりました。技術系の配属は研究開発部門と商品開発・生産技術部門、そしてエンジニアリング部門に分かれているという説明でした。
理系分野の中でも機械工学を専攻していた私は、設備のメンテナンスや工場に新しい機械の導入をするという仕事内容を聞いて、製品を作る機械を扱えるならば、大学で学んだ専門を活かせるなと思いました。さらに繊維以外にも建築建材や地球にやさしい先端材料など、幅広く事業展開している点にも惹かれました。
今ある素材にこだわらず、新しい分野に挑戦している姿勢に感銘を受け、この会社で働きたいと強く思いました。

大学時代はどんな勉強をしていましたか。

大学では、生産システム科学部の生産機械コースで幅広く機械関連のことを勉強しました。プログラミングや製図、CADなどの専門ソフトを使った授業もあり、製造業以外にも情報通信業や建設業に就職する人もいます。また、機械の知識だけでなく、ものづくりの現場で活用される技術や持続可能な社会で求められる生産システム、SDGsの取り組みなどについても学びました。

入社してどんなお仕事をされていますか。

設備エンジニアの仕事といえば機械を直す仕事が真っ先に思い浮かびますよね。自分もそう思っていましたが、実際に就職活動をしてみると、企業や業界によって、機械の分野でも仕事内容に違いがあるな、という印象を持ちました。
小松マテーレのエンジニアリング部は機械や設備の保守保全、設計開発、そしてユーティリティー設備管理の3つの部門に分かれています。現在、私はエンジニアリング部エネルギー管理グループに配属され、自社にある排水処理設備の運転管理とメンテナスを行っています。繊維素材を染色加工するときに使った水は、工場から排出されたのちに自社の排水処理場できれいにしてから河川に排出しています。水質の確認や、正しく排水を浄化するために設備の運転・調整を日々行っています。
大学時代に学んだ機械の構造や電気に関わる知識は、たとえば排水処理に使っているポンプが故障したときに活かせています。

間接部門で働いていて感じることは?

エネルギー管理グループをはじめとしたエンジニアリング部は、機械や設備に関わるスペシャリストとして会社全体を支えています。それぞれの部門がしっかり役割を果たすことで、工場が稼働し製品が作られ、お客様に商品をお届けしていることがわかります。
最近では、企業の環境負荷低減が重要な項目になっていて、お取引先企業からの評価にもつながっていきます。製品の品質だけでなく、企業活動そのものが社会に評価されるためには、私たちのような間接部門が担う仕事も欠かせないと感じます。当たり前のことなのですが、社員一人ひとりの力が集結して、企業が成り立っているということを強く感じます。

エンジニアとして機械に携わることはありますか。

排水処理でよく対応するのはポンプの故障です。先日、たまたま新しい設備の導入が関わらせてもらいました。新しい設備の導入が運用の自動化と最適化につながり、「設備の導入で、こんなに大きな変化があるのか」と感じました。
また、新しい設備を導入する際には、工場の稼働状況や人の動きを理解した上で既存の設備の運転を調整する必要があります。ただ機械のことを知っているだけでは不十分だと痛感しました。

仕事でつまずいたときはどうしていますか?

入社直後に部品を壊してしまいました。そのときは上司にすぐに報告し、大事には至りませんでした。失敗したことをそのまま放置してさらに事態を悪化させるより上司に助けを求めて、最悪の状態になる前にトラブルを回避することが最初にやるべきことです。社会人になって最初に教わるホウレンソウ「報告」「連絡」「相談」、この3つは大事だなと身を持って感じました。

エンジニアリング部の業務でやりがいを感じる点は?

当社が安定して製品を供給し続けるには、会社の社会的役割である環境保全に取り組むことが必要不可欠です。排水処理については、環境配慮の観点から海外の基準が年々厳しくなっていて、基準値内の水質で排水し続けることが求められています。配属されるまでは、排水や廃棄物を環境に配慮した形に処理するという意識がなかったので、新鮮でした。環境にやさしい生産システムの実現に取り組むという部分において、誇りを持てる仕事です。
当社の排水処理には、自社で開発したバイオ製剤*を使用しています。バイオ製剤には排水処理の過程で発生する余剰汚泥を減らす効果があり、従来課題であった産業廃棄物の問題をクリアにしてくれます。バイオ製剤で排水が環境に優しい状態になることを目の当たりにして、その技術に本当に驚きました。社内の排水処理に目を向けることは、地球の自然を守ることにつながるので、自分のモチベーションになっています。また、バイオ製剤は当社がこれから市場へ技術提案を広げていく事業のひとつでもあり、排水処理を通じて自社製品の開発の拡大に貢献できていることが嬉しいです。

◆バイオ製剤とは
多くの排水処理施設では、活性汚泥法という手法で有機物を処理しています。この手法には、大量の余剰汚泥(廃棄物)が発生し、廃棄による環境負荷が大きいという課題があります。これを解決したのが、小松マテーレの運転管理ノウハウとパートナー企業の複合菌技術との融合により生まれたバイオ製剤「ベリフォーマー」です。バイオ製剤により、社内・社外ともに余剰汚泥の大幅削減を実現しています。

現在の仕事で大変なことはどんなことですか?

配属されてまだ1年も経っていないので、目の前のことをこなすのに必死です。新しいことを一から学ぶのは大変ですが、知る面白さもあります。排水処理は、製造部門を縁の下で支えるポジションです。その反面、排水のトラブルがあると生産全体に影響が出るため、稼働を止めることは許されません。日々、運転を調整しながら改善するためのデータを収集し、管理や業務について学んでいます。
機械は故障箇所がわかれば解決しますが、排水処理は違います。一定の運転を行っていても、毎回排水のpHやBOD(生物化学的酸素要求量)等の確認すべき項目の測定値が同じ結果になるとは限りません。その原因には様々な要素がありますが、特に環境に大きく影響されます。例えば、雨が降る、急に晴れて気温が上昇するなどの天候の変化に対応しなくてはいけません。どんな環境下でも常に国や自治体が定めている基準値を守るため、日々データを取って収集し、解析しています。

仕事をしていく中で新たに学び続けていることはありますか?

安定して排水処理を行うためには、工場で作られる製品や使用している薬剤についても知っておく必要があります。学生時代は専門外だった化学や生物の知識は、入社後にゼロから身につけました。製造部で取り扱っている薬品を見せてもらい、成分の特徴などを教えてもらっています。配属前の新人研修では製造部で商品開発や生産管理に関する研修を受けたので、その時に学んだ知識も活かしながら業務にあたっています。

小松マテーレの良さとは何ですか?

小松マテーレは、繊維以外の商品開発にも積極的に取り組んでいる会社です。新しいことに挑戦したいという気持ちを大切にしてくれます。入社して2年目ですが、自分がやりたいと思ったことを提案できる場があり、実際に採用されることもあります。自分自身の成長を肌で感じられることが大きな魅力です。

今後のキャリア展望について教えてください!

排水処理場は修繕や拡張を行うときも稼働しています。日々の点検を基に現時点の排水処理能力に合わせて機械の調整を行うことや、トラブル発生時の調査から得られるデータを整理し、今後さらに安定的に排水処理を稼働させるための改善業務の成果を少しでも出せるように努めたいです。
今後の目標は、より排水処理の理解を深めるために環境に関する知識と資格取得に力を入れることです。学生時代に危険物取扱者等の資格を取得しましたが、次は現在の実務に関わる公害防止管理者の資格取得に挑戦する予定です。

小松マテーレを就職先に考えている方へのメッセージはありますか?

エンジニアの仕事は、機械と向き合うだけではありません。モノづくりの現場では、各部署と連携を取り、製品を完成させるという意識を持つことが大切です。また、エンジニアには資格が必要な業務もあります。興味があること以外でもコツコツと勉強する前向きな姿勢は、就職活動中だけでなく、就職してからも大きなプラスになります。多くの経験を積み、自信を持って試験や面接に臨んでください。

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